真昼の青い空にしがみついたままの 凍った白い月は私みたいだ 「この季節が終われば 離れ離れだね」 昨日までの雪が隠した2人の岐路 寒がりだから冬は嫌いだったのに まだ、まだ、ここにいたいのよ かじかんで震える小指と小指で 交わした約束は白い息に変わった 一晩中の体温を吸い込んでいる 毛布にしがみついたままの私 「夜はもう明けたんだ 行かなくちゃね」 溶けきった冬の跡に現れた 2人の岐路 永遠などないよ 終わりは来るの そうだとしても 「ずっと一緒だよ」と ゆびきりをしたんだ かじかんで震える小指と小指で 交わした約束はただの願いだった 今だけを信じていた 今だけを生きていたかった 終わりが来たよ ねえ一緒に 2人の約束 破こう ビリビリに破こう 2人で一緒に 破こう