冷戦 始まる冷戦 疲弊する誰かの共鳴は 緊張を一晩中広げていた 振動止まんねえな 点滴を打つような信号音 果実を頬張るように愛していたい 飛行船は気嚢いっぱいに 幽霊たちを詰め込んで昇っていく 溢れている気体の匂いに 気づかないで歪んでいく記憶と思想 何もないように振る舞うにも 身体中、この熱が支配したまま 新世紀 交わる新世紀 腐乱する誰かの名声で この修羅場を上手く凌げ 迷いは捨てて行け 瞳孔開いたまま 平静を装え 向こうの奴らがもう 錆びた刃を研ぐように 睨んでいる 飛行船は気いっぱいに 幽霊たちを詰め込んで昇っていく 溢れている気体の匂いに 気づかないで歪んでいく記憶と思想 何もないように振る舞うにも 身体中、この熱が支配したまま