ドアの向こうで足音がして ふとあなたを思い出した ああ 今頃どこで何してるんだろう なんて都合いいよな やめとくよ 急いで決めた新しいワンルーム 西日が一足早く汗ばむ夜を運ぶ 一時間遅く家を出るあなたが いなくなって尚更 目覚まし時計のアラームが 嫌いになってみたり 隙間の空いた本棚 不釣り合いなクローゼット 他人事みたいに口を閉ざしてる それくらいさ それくらいさ そんな別に変わらない そういや「ただいま」って 当たり前に 声が聞こえないな それくらいさ 寝不足気味で停滞する生活 カゴから溢れそうなTシャツ 暫く放置しているメールボックス 十五分遅く家を出て焦ったり 二年前の光景 かつての日常にまで 何故か馴染まないよな 駅の向こうに気になる店があるけど 今はまだ誰と行けばいいのか それくらいさ それくらいさ そんな別に変わらない いつかは慣れていって 誰かと居て 思い出になるんだ それくらいさ 長くて短い夢が 夢だと気付く頃には もう追いかけてばかりだったな あなたはとっくに目覚めていて 追いかけてるのが好きなの ってまた次の夢を見たがっていた ならしょうがないよな 隙間の空いた本棚 不釣り合いなクローゼット いつか何かで埋まっていくだろう それくらいさ それくらいさ そんな別に変わらない そういや「ただいま」って 当たり前に 声が聞こえないな それくらいさ それくらいさ それくらいさ そんな別に変わらない いつかは慣れていって 誰かと居て 思い出になるんだ それくらいさ