紅茶が切れては落ち着かない 想像の未来も霞の中 雨がやむ前 坂道のぼり 街を後に 車に乗って 輝く湖 丘に咲く真っ赤な花 きっと世界は 誰のためのものでもないね そう きっとね 村のはずれの古い社 誰かの捨てた針のないルアー 歴史の上の小さな点だ 僕らは今ここにいるけど 緑の大地と 森を抜け流れる川 きっと世界は 僕のためのものでもあるね 空に2mmの雨粒 君の屋根も濡らす 輝く湖 丘に咲く真っ赤な花 星は強く 終わらない祭のように 羽広げて 山を越え旅立つ鳥 風に乗って どこまでも届く音のように 緑の大地と 森を抜け流れる川 ずっとこのまま いつまでもまわり続けるね そう きっとね