超高速の列車の 窓をかすめる夕暮れ 太陽を追いかけるように 走ることだけ考えている 超高速の列車の 窓をかすめる景色 街があらわれ途切れ 何かがわかりかけたとき そんなときにいつも トンネルがあらわれて この考えも この山々も 暗闇に呑み込んでしまう 超高速の列車が 走り去るのが見える 振りむきもしないで 走ることだけ考えている 超高速の列車が 街にすいこまれてゆく ホームにめがけてとびこむ 何かがわかりかけたのに そんなときにいつも 降りなければならない この考えもこの街並も 置き去ったままにして