あの渡り廊下を抜け 少し曲がった時計の先 どこまでも伸びる影 また夏の面影が 何度目のこれだろうか 少女は悲しそうな目 ただ照りつける日差し 体が溶けるような 口癖 大人達はこう言う いい子のフリをして居なさいと どうせ板に付いた平凡人生 カミサマお願い ボクを壊してよ いつも望んでた 優しい世界はもうどこにも無いから 誰か返してよ いつかの夕暮れ あの頃は全部全部光ってたのにな 今日ついに溶け出してた 少し腐ったキミの中身 どこまでも伸びる黒 見たことも無い景色 ドロドロが乾ききって サバサバになるんだなと 前とはまるで違う それには興味が無く キミを壊すから ずっと望んでた 優しい世界の中で生きるうちに 誰か返してよ いつかの夕立 あの時は きっときっと光ってたのにな ボクを壊してよ キミを壊すから 優しい世界を二人きりのモノに 誰か返してよ いつも繰り返す あの時もずっと同じ台詞なぞってた 誰か許してよ いつか望んでた 優しい世界はもうどこにも無いから 見飽きた空色 キミはもういらない もう一度全部全部やりなおそう あの日の渡り廊下を抜け