ゆめ 見たの 忘れた場所 ひとつ ふたつ 観たくない映画。 ゆめ おきて まだゆめの途中 街の中を 今も歩いてるの ふしぎな指 空にいくつも 浮かぶ 景色 はじめに戻って ゆめ 見てる まだゆめの中で 開く本の ページは破れて 雨上がり、頬につたった帰り道。 繰り返す夏の祭りを壊してく。 神社の影、光と色が交差する。 あのドアを開いたのは甘い傷。 覚めていった夢の声を探すの。 対のような部屋で、涙を落とす。 君と行ったはずの場所は消えても。 羽を置いた鳥の髪を撫でているの。 ゆめの中 目を塞いで 悲しい 続き ボートを漕いでる ゆめの途中 階段を降りて 煙の中 白く塗りつぶす 列車の中、黒い人達、目が合って。 最後の耳鳴りが聞こえて、歪んでく。 手のひらの傷を、静かに正してく。 ビルの影、今日もひとつ許してく。 覚めていった夢を今日も探すの。 それはきっと忘れてゆくことなの。 全て知ったはずの事も忘れたふりをして、 橋の上。またこの場所で。 消えたゆめ 本当のことは いつも ゆめに そっとしまってる