海の底で、君は泣いてたの。 膝を抱え、髪を揺らしてるの。 低い音が、波の中で鳴る。 砂が舞って、君を呼んでいる。 一筋の光が青を刺す。 いつかくれた花束を。 叶わない願いとか知らない。 ずっと待ってたよ。 今繋いだこの手のひら。 海に滲む涙を重ね合わす。 僕らはひとりじゃない。 この世界で手を繋いで 碧い海を泳いだ。 君が笑う、それだけでいいの。 丘の上で、風になびいた髪。 白く細い指がなぞってる。 もう涙は流さなくていい。 そういえば、この唄は誰なの。 夢が落とした物なの。 もういいの、忘れてもいいの。 安心していいの。 夢の中で離した手は、 そこに忘れ物しただけだったの。 今はもうひとりじゃない。 夏が過ぎて、 晴れた朝の横顔笑っていた。 今繋いだこの手のひら。 海に滲む涙を重ね合わす。 僕らはひとりじゃない。 この世界で、 手を繋いで碧い海を泳いだ。 夢の中で離した手は、 そこに忘れ物しただけだったの。 今はもうひとりじゃない。 夏が過ぎて、 晴れた朝の横顔笑っていた。