闇が降る、暖かい雨。 遠い砂漠、知らないまま。 足元に咲く世界は歪んでる。 優しいままで。 遠く眺めている、あの街の光を。 消えてゆく君の手を今も繋いでるの。 青き小さな体。 窓の中で嘘は影に焼きついて、誰かを待っていたの。 笑う声が砂漠を照らし、虹を作る。 線をなぞる指先が雨を降らした。 雨の粒、音を鳴らす。 蟲たちの電車が来る。 橋の上見つめた、 君の濡れた髪は消えてしまってもいいの。 小さな事だから。 冷たい涙が宿る、時は止まり。 裂けて漏れてく喜び。光が闇を造る。 森と夢も、海から消えて虹になって。 誰を許せないまま時間を無くした。 闇色の雨が降る日。 鮮やかに晴れた夜。