ドアのそば さりげなく 手を振る あなたに 知りすぎた ふたりに 言葉はいらない 背中に あなたの目が残る 旅立つ朝の 心かくし 今 風の中 洗い髪 この胸に 押しつける あなたに いとしさが ゆらぐのを ふり切る時は 男の涙を 誰が知る やさしい過去を ひとつ残し 今 旅に出る 暖かいベッドで 見た朝も あなたの無言の やさしさも 忘れないさ 愛の暮らし ふたりの やさしい過去よ 帰るのは 何時かと たずねる あなたに 多分 夜 遅くなる いつものように 男の心を 誰が知る やさしい過去を ひとつ残し 今 旅に出る 暖かいシチューと 冬の夜 あなたが待ってた 長椅子も 忘れないさ 愛の暮らし ふたりの やさしい過去よ あの棚に 置いてきた 鍵を あなたは 明日には みつけるよ 確かな別れ 男の明日に 風が吹く やさしい過去を ひとつ残し 今 旅に出る 過去をひとつ残し 今 旅に出る