ジグザグのビルの影 空を分けて 映画のように 街の色を映してる 青くさい思い出たち 道の上で 少しだけ 猫背になった僕を笑う つまらないケンカばかりで 相変わらずなんだけど 君を待ってる 時間さえ今は 愛おしいな 降り出した雨 気のきいた傘はないから あの頃のように 濡れたまま さあ歩こうよ どんな時も姿勢のいい 君だけれど 瞳の奥に たたえている悲しみは消せぬ いつの日かその痛みを 半分ずつ 分けあって 笑いながら暮らせればいい この街を吹き抜ける風には かたいトゲがあるけど 君の温もり 感じてるだけで 優しくなれる 二人で見た かなわないままの願いを 冷やかしては 雨やどりしよう あの店で 色んなことがあったけど これからは二人きり 年月を紡いでくように 夢を見よう 孤独な夜 絶望の海を渡って やっと気づいた 君がいる ただそれでいい 降り出した雨 気のきいた傘はないから あの頃のように 濡れたまま さあもう一度 手をとって 二人 歩き出そう