部屋を片付ける度、 君のマメさを知る 埃と日差しが 柔らかく床に絵を描いていた 洗濯物を干す度、君の丁寧さを知る 皺になったシャツが溜息ついてる 一人でいる間に回る掛け時計 僕の駄目さを知る 一か八か なにか変わるまで 君がいなくても やることやらなくちゃな 庭に咲くダリア、赤く揺れた 母の様に僕をみていた 前髪を切る度、君の不器用さを知る 「子供みたい」って 僕の髪触って笑ったの思い出した あーあ また誰かのことを傷つける度 君の懐の深さを思い知るんだよ その度、その度、止まる掛け時計 また未熟さを知る 一か八か 今すぐ部屋を飛び出して まだ間に合うなら 何か言えるのなら ごめんねよりも伝えたいのは ありがとうだった いや、ごめんね、なんかね そばにいて 当たり前になってて 僕は勘違いしていたんだ 庭に咲くダリア、色褪せても 何度も、何度も 思うのは、母の様な花の名