駅から遠いアパートだった 蛸の公園が近くにあった 部屋のソファには ぬいぐるみが座ってた 今時カレンダーなんて貼って 数字に丸や書き込みがあった そんなアナログさも 君の素敵なとこだった ベランダでずっとずっと前に 「ほらね、晴れると見えるの」 ってさ 指より小さい富士山を見た もう嫌だ ここにある思い出 全部綺麗すぎて嫌だ もうこんな関係のまんま 君といれない 君が昨日の話をして 僕がその人の肩を持った 妬む気持ちなんて 正直1mmもなかった ちゃんと幸せになってねって お互い本気で思ってたって 他からみてたら、笑い話だよね 国道をずっとずっと奥に 木々の住宅街を超えた先 指より小さい君が手を振った 中途半端 これ以上続けたって 誰も幸せになんない もうこんな関係のまんま 君といれない 今よりもずっとずっと前に 飲みながら話したの覚えてるよ 「幸せになるから、幸せになって」 その幸せって なんでここにはなかったんだろう? そうだね やっぱり鳩かもめだ もうさよなら もらった思い出 全部美しくて好きだ でもこんな関係のまんま ここにいれない 鳩は分かってたんだ 海じゃ飛べない