子供の頃よく遊んだ 親戚の女の子は 美しく育った割に 頭の方が駄目みたいです 変なセミナーで覚醒 月の使者と自らを名乗る 来たるべき終末の日に向けて 空に祈る 昨日久しぶりに会った 親戚の女の子が笑って言ったよ 「ねえこんな世界で 生きる理由を見つけたあたしは 幸せ」 ちょっと待って それを聞いた僕の心は震えた そんな風に言える事 良くなくなくなくなくなくない 多分君がおかしいんじゃなくて こんな世界が狂っているのかもね ある日ニュースになった 何処かの山荘立てこもり事件 ちらっとテレビに映る 見覚えのある君の横顔 月の使者の教祖はおじさんで 君の肩を強く抱いていたの SNSではプチ騒ぎ あの娘はきっと教祖に犯られてる 君は抱かれてる 君は犯られてる 変なおじさんを 君は愛してる 僕は明日も当たり前に つまらない日常の中にいるよ ねえ君の様に生きて狂う方が 美しく見える たとえ世間が何を言っても 君は幸せと笑うだろう テレビの画面 にこやかに笑う君は ガソリンを被って火をつけた