悲しいことばかりを積み上げて どこまでいけるか試しているのね 大事なものをひとつひとつ捨てて 痛みとともに 歩いていく 形のない 不安にやられて まだ知らない 景色に怯えてる やけに背の高い街灯だけが 僕を見てる ああ 頼りになんないね だからなんだ? 自分で選んだんだって 何度忘れれば気が済むんだ? 積んだ時間が 悲しげに膿んだ 幻の君がまたこう言うんだ 「もう時間だ」 正解が消えて、もう何年か経って 最初からそうだったの やっと気づいた 雲の上を歩いているようで、 乱反射のなかに君を見る 飛んでいこう 君の知らない海へと 狭い試作機のなかで曙光 見つめた日を僕は忘れられない ひとりきりの世界がそこにあった 君を失ったことも 忘れられそうな気がした 朝だった このまま落ちてしまえば 楽になれると 囁いた悪魔のその目にも涙 犯人探しの楽園からエスケープ 握る操縦桿 手は震えていた 暗闇に跳んで、君の目を見て 許される日は来ないよ それでも尚 自分で考えて 自分で飛んだのさ 亡霊まがいの君を振り払う 忘れられない それでも進むしかない 狭い試作機に満ちた葛藤 あなたの手は 僕にはもう触れられない 譲れやしないものだけかき集めて 僕が僕であるために 必要で欠かせない 昏い夜だった 欠けた空で 踊らせてよ 誰のためでもない踊り 欠けた空で 踊らせてよ 俺のためだけの時間 答えのない世界でいま 俺は おれは ひとり飛んだ 君の面影残る景色 から逃げるように 飛んでいこう 君の知らない海へと 狭い試作機のなかで曙光 見つめた日を僕は忘れられない ひとりきりの世界がそこにあった 君を失ったことも 忘れられそうな気がした 朝だった 悲しいことばかりを積み上げて どこまでいけるか試しているのね 大事なものをひとつひとつ捨てて 痛みとともに 歩いていく