普段着のままの僕らは ほつれたボタン直すこともなく 仲良しの目配せをできないほどに 冷めきった手を繋いで返した 思い出の中 夕暮れなんてちょっと 気持ちが良いから 横顔がきらめいて見えたの? 「歩いて帰ってくればいいよ」 「待っているの?」 「オレンジ足跡 いつまでも探す、探してる」 モノクロに移ろう景色は 涙声かき消していく 存在に戸惑ってる後追い蝶が 濡らした目を はらして歩いた 悲しみを僕は知らない 姑息な手も 離しはしないよ 風に吹かれても!! 目を閉じたら 忘れるくらいのことでいいの いつかまた優しい君と出会う それでも本当はずっと忘れないよ 二人並んだオレンジを歩く 笑って、笑っていようぜ