紙芝居と水飴

歌詞

小さい頃の記憶山の奥 追いかけられたビルマの坊主 夜は静かで何もなかった でもなんでかな?何もかもあった ファミコンラジカセサンバルカン 欲しくて夜な夜な濡らした枕 心と体は正常だった 徐々に感じ始める劣等感 ドングリ並べて回りと比べ、 ふざけても泣いても小遣いすらねぇ 空のポケットで行く駄菓子屋 欲張るなマジで、良くある話だ 公園では投げられた石、 頭から血流す帰り道 「お前が悪い」と怒鳴られた 何故か朝まで正座させられた なんだコレ?俺が何をした? 1人凍える夜、星屑の下 さみーし、いてーし、 普通じゃない気分 未来に願うまともな自分 どさくさに紛れてお邪魔した つれのつれん家の金持ちの豪邸 車で入る鉄格子の門 庭にブランコまるでゴルフ場 足元見たらボロボロの靴 俺からしてみればこれが普通 出してもらったお紅茶とクッキー 違いすぎる暮らしのチューニング 「2度と来るかよこんなとこ」と、 心のなかでそっと呟いた。 海の向こう 青からオレンジ 帰るんだ何もない俺ん家 紙芝居のあと手を繋いで オレンジ色に染まった駐車場 兄弟で見た落ちる夕陽 忘れないあの水飴の味 そこの少年、涙を拭け 誰も居なくなった洗車場 残り一枚の使い捨てカメラ 時を止めて、時を止めて 焼肉大王クッパ大三元 ミニ四駆つったら日の丸模型 教科書、放り出す放課後 今は無い山城屋のゴーカート 腹が減ったら回転焼き、 金が無きゃむしり取って吸う椿 コロコロボンボンジャンプ金山堂 大正浪漫まだ残るレトロ 全て真実過ごした ティーンネイジャー 徐々に感じ出す暮らしの変化 0から10に上がる衣食住 変わる価値基準、でも辛い気分 週末は外食、最初はgood 好きなだけ大丈夫、最後はbad 味の分からん回らない寿司 よりおかんの晩飯がやっぱ大好き 五人パンパンの軽トラックから デカい外車のCHRYSLER 手に入れたのは贅沢な生活 でもすぐに離れてく迷惑かけた罰 そりゃ分かるよ今になっちゃ でもその両手から溢れて行った 家族に仕事、友人でさえも 見失う本当の幸せを。 毎晩フラフラとはしご酒 狭い町の端から端っこまで ヤーサンとの喧嘩も珍しくねぇ レンガでヤラれ顔面血だらけ 俺は忘れねぇあの夜の事 どっちか選べって言った事 ひたすら怒鳴ってたかーちゃんを くしゃくしゃの紙についたハンコ 「俺は知らんからな」と出ていった そのあと俺らは泣いて抱き合った その時の俺らの気持ちが分かるか? あんたの気持ち知りたくもねぇ! 汗と油にまみれ頑張っても 酒と金に溺れただけのBAD DAYS その手には何が残っている? その目には何が映っている? 過ぎた事もうどうだっていい 明日?明後日?今日会っていい もう個と個さ、解り合えるかな? そう男と男だ、今は同じかな? もう会わなくなって10年以上 でも会わなくたってやっていけるよ だって体に流れる真っ赤な血が 何よりも繋がってる証だ! 紙芝居のあと、手を繋いで オレンジ色に染まった駐車場 兄妹で見た落ちる夕陽 忘れないあの水飴の味 そこの少年、涙を拭け 誰も居なくなった洗車場 残り一枚の使い捨てカメラ 時を止めて、時を止めて