Track by尾花高志
しおれかけた花に水をやり 黄色い空に浮かぶ雲をにらむ 止まったまま、ずっと動かない 錆びた時計が首を垂れる あっちの世界とこっちの世界が 万華鏡のように 螺旋を描いて下降していく 歪んだ時間と無色な世界が 絡み合って 乾いた体を粉々に砕く 午前の四時に音もなく 突然影は現れた 血走った眼を見開いて 僕の身体を貫いた 逃げ場のない恐怖に 世界の時間が止まる 光さえない暗黒に 永遠に吸い込まれる