分業制の人形遣い 技術寄せ合って 見立てたその意志一つ 一歩踏み出せばレール崩れて 賽の目で捧ぐ贄 船頭対立 揺蕩う糸は絡みに絡んで 日増しに人格は多重 尻尾切ればまた秤傾いて すれ違って袂分かつ 代替品入ってこないで 大脳が接続断って 冗長な私たちにもう明日は来ない 私は私だって お前はお前だって 今 突き付けろ世界 何と引き換えだって 呼吸だけを握りしめて 呪いに仇を成せ 囚われた傀儡を解き放つ私 生命 もう誰彼構わないで 闇雲に逃げてきたの そんな奴らばっかが 犇めく世界 人は人形求めて また意志が生まれる 「次こそ私が」 冗長なのはお前らの方だ 紐付いた願いでまだ先に進める 振り解いた呪いに想いを馳せる 付き纏う祈りが絡めとっていく 私は私だった お前はお前だったから 互い求めた ここで息絶えたって 次へ飛び去って行くんだろう 祈りを引きずって 解き放った傀儡はもう動かないから 互いを切って貼った 不条理と矛盾の抜け殻 愛おしくなって 都合の良い存在なんて 願いの代行なんてもう 背負わなくていいよ わたしは君じゃない 横たわる君は生命