Track bysickufo
火の用心の拍子木が 真後ろで鳴る ここは住宅街 缶ビールを買いに 神社のほうから 賑やかな声がする 通りには雪が残る 『今年は寒かったし』 なだらかな坂道がくねくねと 続いてる 火の用心の拍子木は 儀式のように 遠ざかっていく 遠ざかっていく ついでに 詣ろうぜ 暮れてはないけど 足先の空気は冷える 思わずヒーターをつける 喉が乾いてきて あー うたた寝をしていた