深く深く潜った 地の底で あの日空が見たのは 火の涙 月は音を失って 色をひそめ 届かない言の葉が 散らばった 聴こえているふりで 何も響かない 見えない力ばかり 欲しがって生きてた 手のひらに すくったのは 途切れた 祈りの欠片 もう二度と 伝わらない 雫が頬をすべる間 "救われたい" そう願うことさえ 時は 許さないから 許してくれない 許されるなら… 淡く淡く広がる 雲の波 あの日空は確かに 泣いていた 風が海を駆けずって 凪を煽り 笑えない時間(とき)だけが 過ぎていく 「前を向け」だなんて 前がどこだか それすらわからなくて しゃがみこみ崩れた あなたから もらったのは 燃やした 命の欠片 またいつか 逢えるのなら 捻れた運命をほどいて "愛されたい" そう願うことしか 今は 出来ないから 星を見上げた 届かない声… 夢を見ることが 簡単だなんて 言ってしまえたら もっと楽なのにね 十字架にはりついた 心が叫ぶ -まだ此処に居たいんだ- 手のひらに 託したのは 生きえた 孤独の涙 もう二度と ふれられない 雫が頬をすべっていく "眠らせて"と そう願うことだけ いつか 許されるなら…