言えない台詞抱えて 直に幕が上がる 何かを探しているんだ 明かりは疾うに消え去った 確かな形は無いけれど 悴んだ指先は愛を識った 間違うことは無かった ただそれだけ信じていた 静寂の帳が落つ部屋で 散らばった心は空を切った 今日も憂いは沈殿する こうも救いは煩悶の苦 どうも僕の追憶は錆びていく 癒えない傷など要らない 目を伏せては嘯く影一つ 醒めない夢の続きは 未だ行方知れず 直に宵が終わる 吐いた息が靄がかった 黄昏が頬を刺した 行き先を求め倦ねては ひとひらの想いは宙を舞った 今日も憂いは沈殿する こうも救いは煩悶の苦 どうも僕の追憶は錆びていく 癒えない傷など要らない 目を伏せては嘯く影一つ 醒めない夢の続きは 未だ行方知れず こんな与太話に幕引きを 直に酔いが醒める