指で線を引いて なぞっていく 宛ても無く 描く対象も無く 言葉に従って 選んでいる 無味無臭の感動を 何も愛せないままだったから 何も感じないとさえ思う 予防線を張って笑えたのに 心は滲んだまま こうやって、息を吸う度に 肺は軋んでいく ずっと誰かじゃない不確かを 想像して生きたくないな はい、そうですか。と解り合って 混ざり合うものは特に無くて 感傷的情動さえ最低限にして 耳を塞いだ 形になって見えなくなって その過程すら 朧になって 半透明に濁ってく 今日を抱いている 遣る瀬無い理由を数えたなら。 何も愛せないままだったなら。 仮定に従って選んでいる 差し支えの無い日々で 色の無い街に流れてく 歪んだ響きに 首を傾げ どうだっていいことに苛まれて ずっと誰かじゃない不確かな想像が 消えやしないんだ はい、そうですか。と解り合って 混ざり合うものは特に無くて 感傷的情動さえ最低限にして 耳を塞いだ 形になって見えなくなって その過程すら朧になって 半透明に濁ってく 今日を抱いている 心満たしては嘘と知って 解り合うものは他になくて 満たされない衝動さえ 脳へ隠していく 指で線を引いて なぞっていく 宛ても無く 描く対象も無く 理想に従って 選んでいる 僕だけの感情を