1936の愛憎 始まりは喪失 ズルズルと色は変わり 騙され売られ流されていく 危なげない現実の中で 満たされない体を切り続ける Vivienneと死んだDoll糧に かすれた声で樹海へ行く 変わらない変われない生活 いつかきっと違う形の未来が 一人の男と溶けた死体 出会ったそばから何か変わる 絶望と情交に溺れ 一握の感情溢れ出す それをそっと切り落として眺めたい 思いのまま切り刻んで噛み締めたい 形を為さない憐憫吐き捨て 錯乱する精子に思いをぶつける この一瞬を永遠にしたくて 愛おしいあなたの一部を切り落とす 会いたいこの気持ちだけ 無様に膨らんでいく 失ったこの気持ちはもう 二度と返らない