魔法はもうないのよ だから貴方はひとりでも 生きてかなきゃだね 遠くを見つめる目も 伝えたいのに 消えたの間違いじゃない まるでSF映画のよう タイムループに はまってたの また落ちていく 花火を見た 足が止まる 鉛のようだ! 街灯に紛れ 溶かしていく 沈んでは漂流者 揺れるバスのなかで はぐれるな、こころ! 向こうはどんな場所で 雨は降らないのかしら 少し寂しいかな 褪せた小説はまだ 積み上がってく ばらばらと 弾けていく 花火のなか 指差しては 宝石のよう 雨音に流されてく 花束と漂流者 揺れる波に合わせ また落ちていく 花火とゆけ 歩き出した 代わりもなく 雨は遠ざかり切れた いつかの漂流者 揺れるバスで眠ろう 明日への地図は今 溢れるな、なみだ!