あたたかなひかりの中 あなたとふたり競い合って 泳いでいた 狭い水槽を片付けてる あなたはそう 広い場所に憧れながら 捨てられずに 小さな箱庭で王宮を作った これからきっと違う朝と 違う風景を見ていくだろう あなたと繋いでたてのひらも 誰かに触れるはず さあ行こう かなしみはきっと 僕の胸のダイヤになる 寄せては引く波の渦よ 僕を運べ 波のようなあなただった 嵐が来れば畝りとなり 小さな箱庭を 軋ませ揺らした いくつもあなたを想うだろう 近くにいた時よりずっと 麗かな春の夕凪に 海鳴りの旋律に さあ行こう かなしみはきっと 僕の胸のダイヤになる 寄せては引く波の渦よ 僕を運べ 誰もみな 飲み込めない愛おしさを 胸に抱いて泳いでいる 幾千もの 海のひかり 愛を乗せて 海はひかる