海岸線を 白く煙らす 6月の雨 こころにしみて 冷たい 空っぽの助手席に 君の幻を見てる 失くして気付く想い 苦しい嵐さ も一度 あの夏に 時計を巻き戻せたら ふたりは どんな波間にいるの? 今でも 鮮やかに 胸の渚を横切る はだしの君を追いかけた 君の気持ちを 試そうとした 10月の夜 仲間のパーティー 行かずに “信じてた”そのあとは くちびる噛んでうつむく 噂の罠にかかる軽さを 悔んだ たとえば 気まぐれに 誰かに誘いかけても ふたりの入江に二度と来ない スモール・ライト点け 都会に帰る頃には ひとりの影が 濃くなった も一度 あの夏に 時計を巻き戻せたら ふたりは今頃… 夕陽に ふちどられ 波打際を歩けば 振り向くまなざし あの夏 特別な きらめきをくれた君に 届かぬメロディー