《1A》 会いに行くよ そう告げたら 「今からは無理でしょ」 と君は言った 4月の夜に溶けた炭酸みたいな言葉 《1B》 一番傍に居るのは僕のはずなのに 「大丈夫」を真に受けてた いつもの笑顔が 秘めたものに気付けなかった 《1サビ》 「じゃあまた来週」 タクシーが君をさらってゆく 襲ってくる孤独と帰り道が 混ざり合う 縛りたいんじゃない でもどこにも行って欲しくない 《2A》 君の目に映る僕の姿が 舞い上がる桜に覆われていく こんなに簡単にいつも自分を 見失ってしまう 《2B》 掻き混ぜたら消える様な 望みなのならば 最初から無い方が良いけど 窓から飛び立つ 羽根を持ったつもりで 《2サビ》 いつからか覚えてた 諦めだとか 言い訳に絡まって 閉じていた“本当”と君を 迎えに行く ごめん 遅すぎるかもしれないけど 《大サビ》 「じゃあまた来週」 タクシーが君をさらってゆく その少し前に立ち止まって 伝えれば夜がきらめいて弾ける 春は強く吹いて 今二人を繋ぐ