幸せな自分が 偽りとかなにかだとしか 思えないんだ 怖いんだ なりたくなかった大人に 失ったものばかり 今は目を背けたいんだ 痛いんだ 蹴って開けたドア 多分焦っていたんだろうな 1000年かけたら答えも2、 3個くらいは絞れるのかな とか考えてたら本当に冗談じゃなく 3000年くらいは経ってたりして ただ一つわかったのは 今までの虚しさだとか ぼんやりした 雨雲みたいなこの気持ちは ぜんぶぜんぶ 何一ついらないものだったってこと ぜんぶぜんぶ 何一つ必要のなかったもの だから いたいんだったらずっといればいい 来たいんだったらいつでも 来ればいい 足りなかったものがそばに 二人のまま、このままでいい Can you see the last snowman standing? Can you see the last snowman standing? Can you see the last snowman standing? (足りなかったものがそばに 二人のままでいい} 溶けそうな色の空 凍えそうだ 冷え切った覚えたての言葉 浮かべて眺めていた 待ち合わせは8時だから 7時には家を出る 場所は月の真下 明かりがない街だからすぐに 見つかるはずだ 五分おきに来るバス かざすパスモ 残金は2千円とちょっと これが今の僕の全財産だよ ああ 1番後ろの席でふと見る窓 誰かが 指でなぞったこの跡はいったい何を 書きたかったんだろう 枯れる前の花 柄の消えたpuzzle 題名のないアート ぐちゃぐちゃのデザート 油断してたずっと 気づけたよやっと ゴールよりスタートでもう 決まってた事 ふらふらな君と向かう ファミリーマート 酒のあてとあと何を買うの 何でもカゴにいれなよ 俺は帰り道に手を握れたら それでいいから それだけで十分 部屋に着く 靴を脱ぐ 今すぐと言わんばかり 余裕のない俺を遮り空腹を満たす いつまでも続くはず この数分間の純文学 何が悲しくて冷えきった唇 気づかれないように小さく 背伸びをする 23時 22回目の冬 月を残し明かりが消える204号室