一周目の世界では 君と恋に落ち 愛憎繰り広げた末 袂を別つ 二周目の世界では 君と敵同士 罵倒され殺されても 残るその瞳 三周目の世界では 君は同級生 理想の世を儚んで 先立って行った 嗚呼、やりなおせる世界の 歯痒さは まさに無限の孤独 どうやってもうまくいかない 君と私は 何故に出会い続けるか 惹かれ合うのか 十周目の世界では 君と恋に落ち 世間我らを許さず 共に刃を握る 百周目の世界では 最早疲れ果て 通り過ぎる君の背を 見つめるばかり すれちがう、やりなおす、 お粗末な選択肢 諦める、振り出しへ 二人のトゥルーエンドを この手に掴みたいんだ 何周目かもうわからない 君は笑いかけ そっと手を繋いだのさ 手を握ったのさ これを最後にしようか 茜射した世界