あれは血を分かつ 夢の片側で わずか光でも 芽吹き伸びるカズラ 立ち枯れた辻褄を 肥やしに患いながら 裂けた胸元に 触れて離れない 君が守るつもりの優しさも 心の弱い箇所を 壊して育つの 何のために手を伸ばして いるのかさえ今 凄惨たるや影のまま 分からないよ ないよ 絡みつく涙が 枝分かれて音を張り 蔓と化す体の 全て覆いながら あれはひとひらの 嘘で生きている 甘さ現実を 包み隠すカズラ 強かな雨風が どうしても凌げなくて 盾が欲しくなる 瞬間に繕う 君は伴った渇望を 遠くで見ていた 天に灯った渇望を 求めていた 金網から覗いた隙間さえ 塞いでしまうことを 防御と呼ぶのか 雁字搦め自業自得 攻めるばかり今 感情なんて蔑ろ 分からないよ ないよ 絡みつく涙が 枝分かれて音を張り 蔓と化す体の 全て覆いながら