長方形の日々が 鮮やかに流れていく 追いかけてくるのは 焦燥感と重圧 切り取られた青空は 悠然と佇んで 取り残された気がして 瞼を閉じてしまう 熱を帯びた空気が うねりねじれている やがて歪んだ風景は 鈍色に染まって 土砂降りの雨 すべてを洗い流すような 不規則なリズムに 何故か不思議と安堵して ゆっくりと流れる時間 孤独から解き放たれていく 手のひらの上の静寂に 気づいてそれを嘲笑して 昏い記憶さえ すべて忘れてしまえるような あたたかなノイズに 心地良い感触を覚えて たったひとつだけ願う この雨が降り止まぬようにと その刹那雲間からの 光に肩を落として