「ならせめて夢だけは もう叶えるしかないよ」 「もう個性は捌いたから 夢しかないや。」 「ねえ、 お願い聴いてください。」 「どうか、 この歌聴いてください。」 「この願いを覚えててほしいの。」 なんてあなたは言うけれど 私はただの楽器だった 願いなんて叶えられない あなたも知っていたでしょう? 昔のあなたはとても きれいだった 私もあなたの歌が 好きだった それから時間が経って 今のあなたは 言葉の意味がなくなって 綴るだけ それでもあなたは 願いを変えず 薬を使ってうたを綴る 私は価値ないうたを歌う 誰かに求められやしないけれど あなたの正直な言葉が 聴きたくて 私はずっと力を貸してきたんだ 恋したうたや自責の言葉だとか 昔の言葉が私は好きだったんだ あなたの願いが何か知らないけど 私はあなたの気持ちわからない 「誰かに伝えたい」と あなたは言うけど 私が歌う理由にはならないよ それでもあなたはうたを綴る 私を使ってうたを綴る 私は価値ない言葉を歌う それが私の仕事なのだから あなたの願いは私じゃ叶えられない 私は楽器 伝えることはできない 私は道具 あなたも知っているでしょう? 言葉を伝える人はあなたなんだよ あなたの正直な言葉が 聴きたくて 私はずっと力を貸してきたんだ 恋したうたや自責の言葉だとか あなたが伝えたい言葉は 本音でしょう?