旅の出逢いも さだめでしょうか あれは霜月(しもつき) かずら橋 燃えてゝ燃えて 紅葉(もみじ)の紅より赤く 命までもと 染めた恋… おもいで訪ねて 今日また暮れて 影もやせます 霧の土讃線 <♪> 剣山(やま)のけむりか 男のこころ 風の吹くまま 七曲(ななまがり) 待ってゝ待って忍んだ春夏秋を 水に流して 冬支度… 夕陽のしずくに 泣きぬれながら きのう琴平(ことひら) 明日(あす)は土佐山田 <♪> 谷の瀬音に ひよどり啼(な)けば 旅も終りの 無人駅 泣いてゝ泣いて忘れて出直す朝に 馬鹿ね やっぱり女です… 帰りの切符を 買ってはみたが 寒い逢いたい 霧の土讃線