薄く透ける指先を伸ばした先にある ものが”何かも”わからずに 盲目とも言える道を唯ひたすらに歩 み続ける 其れが今生の別れだったとしても、 引き剥がす魂の色が変ろうと 颯爽と去る君の後ろ姿を唯焦がれル 此れが恋ならば殺してほしい。 理解出来る心は持ち合わせていない 。 此れが愛なら知りたくはなかった。 朽ちる時を待ツル。 脈を打つ音がする 聴こえ爆ぜる寸前 この首筋に這う舌を 切り落としてあげる もう夜が明ける…君は淡く息をする …何も聞こえないと嘘ぶく…此処に 朝が来る… このまま抱きしめてくれるでしょう ? 力なく笑わないで 薄青の背景も飲み込む街で、 くだらないね 孤独ごと噛みついて 痕なんて構わないと 塗り潰す、笑顔こそ。 幻想的な行為が自傷と化す 増す寂しさを紛らわすことも出来ず 彷徨う果てに光があると信じる気持 ち悪さを、ゴミ箱に捨てる。 血を流すのは… 脈を打つ僕が居る 啜りなく君は誰? 罪や罰から優しさまでの嘘 わかり合いたくはない わからないままでいい 理解してる気になるなんて、 余程傲慢で このまま抱き寄せてくれるでしょう ? 間違いは犯さないで。 濃紺の欲望も飲み込む街で、 くだらないよ 孤独だと噛みついて 痕なんて残さないね 塗り潰すから。 この瞳 この髪も この脳と思想など 掻き消して かき消して この指も 爪先も 何もかも憎いよまだ 救えない、 救わない、