深めにかぶった 帽子の奥で あいつが 笑ってる もう少しうまく 生きたらどうかい? あいつがささやく 唇かみ締め うなづいていたが 胸に広がる 赤い血のにおい 石に刻め!今の言葉! 裏切りのために 石に刻め!うらみこそは 裏切りのために 『かっこ悪い男が それでもあんたに惚れて 血の吹き出すような思いで 「好きだ」といったときの気持ち わかるかい? わかるって? うそだよ! あんた その時 笑ったじゃないか… 今だよ 今!!』 おどけてみせれば ピエロみたいだと おまえが 笑った 死ぬ気で「好きだ!」と 叫んだ時も おまえは 笑った 女で生きている それだけのことに 居心地よさそうに なぜ落ち着いている 砂に刻め! 女の顔は 忘れるために 石に刻め! うらみこそは 復讐のために 心の隅の 獣が叫ぶ 闇の中から 低く 俺に 石に刻め! 今の言葉! 裏切りのために 石に刻め! うらみこそは 裏切りのために 砂に刻め! 女の顔は 忘れるために 石に刻め! うらみこそは 復讐のために