どこかで生まれた匂いがした 待ち焦がれた すみれ色の知らせ もう騒ぎ出す虫たちと 僕らだって同じだねと笑う ほつれても 捨てられないままでいる 好きな映画のTシャツを ねえ、君は 今年も着るだろうか 柔らかい風に仄めく芝生のような 君の肌 僕は歌いながら 寝そべっていたいな 今を走り続ける日々に 前触れなく 突きつけられる知らせ まだ瑞々しく青い果実が 弾けてしまう そのときが来たって 雨上がり アスファルトに立ち上る 苦い煙を 深く吸い込んだら 君は進めるよ 眩い光揺らめくプールのような 君の目 僕は歌いながら 浮かんでいたいな 柔らかい風に仄めく芝生のような 君の肌 僕は歌いながら 寝そべっていたいな 二人をさらって