輪の外へ出るのが怖くて 私はごまかして 逃げて 膝抱えてたんです きっと そうきっと自分は 特別なんだ そうなんだ なんて思ってた だって こんだけ褒められたのなら 自惚れちゃうよ あなたに出会った その眩しさで私の証は簡単に崩れた 赤のペンでバツを付けられたようだ 私 ただのモブだったよ もう何度も足掻いて でもダメだったの そのたび 私は何も無かったと知って あなたと比べて私は出来損ないで 特別なんてよくも言えたね 何年か経って 眩しさが枯れちゃったあなた クラスの隅っこでちょっとさ ホッとして 浅ましさにモブ以下だってなった あなたのこと 何も知らないくせに 型に嵌めて 決めつけて 何様だって思えたの だから あなたのことを知りたくて エゴだけど誘ったんだ 話せば話すほどわかったの あなたも人並みの女の子だってこと あぁ 勝手に完結してごめんなさい 特別とかモブだとかそれより前に 私もあなたも 等しく人だったんだって 気づくことができて救われたの だから私は何も無いなりに この輪から右足出せたこと 大切にしたいんです