いずれこの僕は灰色に帰る 何も残せずに焼かれるだけ 今のこの僕は燃え滓の煙り 案山子の最期と同じだろう 満たされぬ日々が飽和している 悲しみの数が飽和している 涙が零れて心は沈み 生きている枷は閑寂の色 煙草を吹かしてその色を見てる 柔らかな跡が意味を成した 僕が描く歌は生きる前に朽ちて 届くことはない 君にさえも 未だ見ぬ彼方へ近づいている 憂いと期待が近づいている 風が吹くように遮られない 心の叫びは遮られない 満たされぬ日々が飽和している 悲しみの数が飽和している 涙が零れて心は沈み 生きている枷は閑寂の色