学校に向かう車の中で ぼんやりと空を見上げてる 今自分がここにいる意味 今はもういない人たち 嫌なことがあればいいことがあると 聞いたのは一体いつだっけ 今まさに僕はこの車と 心中できそうさ こんな田舎の道中でも 愛は育まれているようだ 君たちの幸せがずっと 続くようにと願っているよ 信号待ちで目を瞑る ひとときのもの思いの中で 僕の胸は押しつぶされて 窓を開けてみたんだ どうしようもないことで ひたすら悩んで 希望をなくすなんて 馬鹿げてるよな まだ現実もなにも 分かっていないのに 許してくれタナトフォビア 妄想の世界で沈む 開けていた予定表 カメラで撮った君 夢の中で見た君 全部美しくて 薄っぺらい感情 思うなら笑ってよ そんな目で見ないでよ 同情は美しくないよ 梅雨の終わりが見えなくて カーテンを閉めきっているのです 夏が来て欲しいわけじゃない 君のこられない夏なんて つかの間の快晴の中で 日光にやられている 都会の排気ガスが気持ちいい 雨の匂いのする方へ シュレディンガーの猫も 殺さないように 何も考えなければいいんだ もう一生会えないんじゃない 僕が生かすよタナトフォビア 幻想の中で永遠に 卓上のせせらぎ 脱ぎかけの夜明け 心を満たすものなど 全くなくて ただゆっくりと迫る 憎悪の塊 せめて終わるのなら 自分で選んだ終わり方 過去を歌った ともに奏でた 将来を見据え酒を交わした 現実を見た それでもまだ 進んで行くと決めたんだ そんな理想は とっくにしなびた 蝕まれていく恐怖の果てで 何を望めばいい 2度と帰らない家 それでもいいんだ そこに残していくよ 僕の魂を だからもう何もかも 消えるのはやめてよ 一つの望みさえ 叶えられない世界で 開けていた予定表 カメラで撮った君 残っているけど 温みはなくて 他人行儀な歌は あの日の映し絵 送り梅雨に立ち尽くす いまだに動けぬままで 学校に向かう車の中で ぼんやりと空を見上げてる 今自分がここにいる意味 今はもういない人たち