秘密が書かれた本の中 秘密を知られたキミの目は 切なさのページが増えていく そんな未来をも塗り潰すように カラフルな「今」を見ていた 急にいなくなるって 分かっててもまだキミを 探してしまう 隣で笑う顔も声も 全部がなくなっても あぁ泣くなってもう ハッピーエンドで終われない キミとの時間が色褪せないように もうページに続きがなくても 当たり前が戻らなくても 流した涙を栞に変えて すれ違って認め合って向き合う キミとの幸せの続きを描いていく 「この栞はキミが生きた 証明なんだよ」 なんて言ったらキミはどんな 顔をするだろうか キミが好きだった花を僕はよく 知らないし キミが読んでた小説を僕は 読んだことがない でもキミの心は誰よりも美しく、 弱いのを 知っていたから またねの言葉をちゃんと 形にして渡したかった もうページに続きはないから 当たり前は戻らないから しわくちゃな栞になっても ハッピーエンドに変わるように キミとの幸せの続きを描いていく 「この栞はキミと生きた 証明なんだよ」 なんて言ったらあの日の目をして 笑って欲しい