「食事が済んだらすぐに することがあるでしょう」 テレビを消された子どもが階段を 上ってく 真新しい勉強机 肩に手を置かれ 始めるよ 用意はいいか 「わかってる? あなたのためを思っているからよ うだつの上がらぬ パパみたいにはなりたくないでしょ う」 ステレオタイプのことばで 次第にママはエスカレート 「あなたはできない子じゃない やる気を出しさえすればいいのよ」 わかってる やる気をなくす パパみたいに萎えちゃう この家のどこにぼくが 居ればいいのかわからない パパとママのどっちにもつけない 覚えの悪い我が子になったのは 誰のせい 集中力のない子になったのはパパ 二世 「成績がすべてじゃないぞ このご時世 勉強できても予断ならない」 わかってる 油断してたら ママがこっちを睨むよ ぼくのつぶやきは小さすぎて どうにも届かない 背中を向かるパパに 苛立ちが募るママ 目の前に並ぶ問題は ちゃんと決まった答えが 用意されてる わかってる 話をしても しょうがない相手だと この家の他にぼくが 行けるところがあればいい 机の他に選択肢がない 青白い顔してるでしょう 虚ろな目をしてるでしょう なのにたくさんの子どもが 階段を上ってく なぜだか理由がわかるかい? センチメンタルはよしなさいよ わかってる? あなたはしょせん 当事者じゃないんだよ
