鏡の前 君がいま よそゆきの 君になる 昨日した 喧嘩は 途中で ちょっともつれて 不機嫌な 朝陽に照らされた 横顔 覗き込んだ だけで はにかんで笑った 愛で君はきれいになる どんなメイクするより どんな服で着飾るより ずっと素敵になれる 何でもないしあわせに もっと素直になって きっと難しいことじゃない 輝いていて 言葉の中 に隠れて 本当の 君がいる 何気ない 会話も 途中で すぐ途切れて 不自然な 空気に俯いた 横顔 見つめ合った だけで 吹き出して笑った 愛で君はきれいになる どんな背伸びするより どんな君を 演じるより ずっと素敵になれる 信じ合えるよろこびに もっと素直になって きっと難しいことじゃない そのままでいて 珈琲の匂い ニュースの音 開けた窓を 吹き込んで来る風 目覚めた ばかりの空 見上げて 目を細めた 変わらない 景色の中で たった一人 君だけがきれいに なっていく それを まだ君は 知らない 知らない