エアコンは加減知らずで 嫌いだ僕は 軋むレイルに煩いつつ 力の限り網戸を剥きだす カインドオブブルーが回った 歪んだ旋律が巻き上げる 風は僕らをかたどって、 汗ばんだ部屋を満たした 携帯の機能のように 色を反転できたら 真っ白な僕の住処も 水槽のようでそれは美しい 物の怪が群れをなすから 嫌いだ盆は 眼下のレイルは触れる事 許さぬ温度だと分かる 漫画色した列車が走り抜けた スーパー戦隊が巻き上げる 風は僕をかたどって、 時間の流れを強めた 携帯の機能のように 色を反転できたら がらんどうな僕の世界も 透明な青で塗りつぶせるのに 風は僕らをかたどって、 汗ばんだ部屋を満たした 携帯の機能のように 色を反転できたら 真っ白な僕の住処も 水槽のようでそれは美しい 水槽のようでそれは美しい