朝日がまぶしい教室に たどり着いたら 机の上にいつもの落書きがある 「お前きもいから 世のために早く死になさい」 5人くらいが いつでも僕をいじった みてた みてた みてた みんながみてた みてた みてた みてた 先生もみてた 休み時間に教室の後ろの席で 5人くらいに囲まれて お金をとられた 「お前きもいから 世のために寄付をしなさい」 それから僕のめがねを ねじり壊した みてた みてた みてた みんながみてた みてた みてた みてた 先生もみてた みてた みてた みてた 女子も男子も みてた みてた みてた みんながみてた 「地面 靴のひも 野良猫 上り坂 行く末 並木道 歩道橋 階段 手すり 見下ろす 国道 行き交う テールランプ テールランプ」 みてた みてた みてた いつまでもみてた インターネットに 名前と悪口を書かれ なんでもないと家族には 黙りこくって 初乗り切符で名も知らぬ 駅に出かけて 特急列車を何台も見送っていた みてた みてた みてた にじむ夕空を みてた みてた みてた 星のまたたきを あれから長い月日が 流れ流れて 心にはまだ あの日の落書きがある 「お前きもいから 世のために早く死になさい」 悪いけど僕は生きのびて 歌をうたってる みてる みてる みてる みんなをみてる みてる みてる みてる 今でもみてる みてる みてる みてる みんなをみてる みてる みてる みてる 今でもみてる