よく似ていたんだ 諦め悪く 傷つけあって 後から繋がる歪な運命を 信じていようとした いつまでも忘れないで 離れても赦さないでほしい 色褪せる季節の欠片を 爪に遺った僕を まだ言わないで もうすこしだけ 君と曖昧なままいたいんだ 声にならずに 細切れに零れてく 鼓膜をくすぐる 熱が愛しくて 「ほしいものは何?」 答えられずに 微笑みあって 何度も何度も 僕らは軽率に 淋しい夜に堕ちた 沈黙に怯えながら 胸の奥 蝕む想いを これ以上求めないように 君に刻んだ僕を まだ行かないで もうすこしだけ 君の温もり抱いていたいんだ 擦れた心の片隅で枯れていく 僕でもなければ 君でもなかった 痛いくらいに感じてた お互いの幼さも 暮れる季節の咲かない夢も 吹き抜ける風の冷たさも なにもかも 見ないふりして 過ごした日々を ただ眺めてる ひらひらと落ちていく モノクロに揺れて 戻らない 答え合わせが 終わった街で 今も欠片を拾い集めてる 声にならずに 細切れに零れてく 鼓膜をくすぐる 熱が恋しくて