薄まる荒野の背 ゆっくりとほされて 今頃 足す度 微香 きしむ手綱 輝く荒野の塀 コンクリートの前に 今頃 待つ度 微香 全て匿う 二重 この灰である 文字が沈む前に 今頃 足す度 微香 滲む欠片 飛び乗る荒野の塀 かすむビーズ穂にして 渦巻く軌跡はよぎる まだ利成すと まっすぐ乗り越え ゆえに置いていて 裏糸を 裏糸を 光るまつげの 末に溶き態様 察する角度を つなぎ止めていて フライトを フライトを 過ぎ去るパズルに 隠していたいよ 光る涙と 枝にそれさえも 裏糸を 裏糸を 震えるリズムを 動き態様