春は曙 白む稜線 夏は宵闇 月明かり 秋は夕暮れ 空に雲 冬は早朝(つとめて) 霜雪 月日 重ね 想ひ 重ね それでも 届かずに 消え行くことあり 年々歳々 花相似たり 花信風 何時も変わらず舞う 歳々年々 人同じからず 人の世 儚く 変わりてゆく 青春の龍 天に自若 朱夏の鳳凰 壮図抱き 白秋の虎御前 熟熟(つらつら)と 玄冬の亀蛇(きだ) 老成持重 目の前の 扉いつも 動かず 信にのみ 真にのみ 動く 年々歳々 花相似たり 色風 嵐に変わらず舞う 歳々年々 人同じからず 想いが出れば 花は咲く 年々歳々 花相似たり 花信風 何時でも変わらず舞う 歳々年々 人同じからず 人の世 儚く 変わりゆくなり