夢のような恋の季節は 足跡もなく通り過ぎた 君がいない僕の街 想いを繋ぎとめる日々 探して見つかるフレーズは もうとうに飽きてしまった ため息で曇る明日の空 君なら晴らせるのに 雨に打たれ 風に吹かれ 甘い香りに誘われて 立ち尽くした あの日の交差点 僕だけがきっと進めないまま 君の蒔いた種が 今頃目を覚ましたんだ くすぐったいような 泣きたいような 知らない気持ちを何と呼ぼう? 現実感(リアリティ)のない夜更かし 日増しに募る想い 会いたいなんて言わないよ 約束がほしいだけ 君の刺した棘が毒を持ち 暴れ出したんだ 涼しい顔で 忘れたフリで もう一度 ふたり出会えたら 眩しい笑顔 優しい嘘も 君の全部が愛しくて これが恋なら もはや愛なんて 立っていられる気がしないのさ 君の蒔いた種が 今頃目を覚ましたんだ 恥ずかしいような 懐かしいような 花びらが舞う冬の終わり 君の蒔いた種が 今頃目を覚ましたんだ やさしい気持ちで春を待つ 君のいない街で僕は祈る 幸せであるように