澄んだ青空は今朝も大きな雲の中 移りゆくことさえできない季節を 道連れに 「今年の山羊座」 もどこか冴えない運勢で 持ち越されてばかりの夢はいつ頃 咲くのだろう お隣の猫が 忍び込んだ冬の庭先で そっと息を吐き 昨日よりも遥かに低い空を眺めてる 夏目漱石がもしもそばにいてくれた ら 今の僕が背負う悩みにどう 答えただろう 愛に生きてれば 巡り逢うはずのない課題が また雲に変わり 夢や未来どころではないほどの 空になる どの辺りを浮かんでいて どの辺りで見てるのか 沈みゆくその度に 空から声がする お隣の猫が 忍び込んだ冬の庭先で そっと息を吐き いまだ見ぬ美しさを 花びらを… 愛に生きてれば 巡り逢うはずのない課題が また雲に変わり 夢や未来どころではないほどの 空になる 切なさになる 淋しさになる 孤独な歌手になる (吾輩は歌手である どこで終わるのかも知らず)